海田町には「海田音頭」と「海田小唄」というのがあるのですが、町内でも知名度はあまりありません。「海田音頭」の方はまだ盆踊り大会や運動会等のイベントでたまに流れることがあるので知っている人がいるかもしれませんね。
なーんて、知った口で書いてますが、実は私はどちらも聞いたことがありません・・・。

インターネット検索すると「海田音頭」の存在は出てきますが、「海田小唄」の方はさっぱりですね。
ということで、聞いたことないけれど、せっかく存在を知っているのでご紹介させていただきます。

海田音頭

ア・・・・・・
安芸の海田は名高いところ
居よい住みよい暮しよいエ・・・・
若い世帯の持ちどころ　ヤンレナー
　　　　　　　　　　　持ちどころ
ア・・・・・・
呉と広島両手に結ぶ
中の海田は海つづきエ・・・・
町は賑わう家つづき　ヤンレナー
　　　　　　　　　　家つづき
ア・・・・・・
バスにハイヤーにまたトラックと
絶えぬ往き来の明け暮はエ・・・・
希望明るい新国道　ヤンレナー
　　　　　　　　　新国道
心のどこかに舟歌うたや
浮かれかもめがないて飛ぶエ・・・・
楽し海田の蠣づくり　ヤンレナー
　　　　　　　　　　蠣づくり
ア・・・・・・
声に葡萄の甘味を含み
葡萄棚からもるる歌エ・・・・
海田乙女の顔見たや　ヤンレナー
　　　　　　　　　　顔見たや
ア・・・・・・
松は男よ柳は女
相手次第の義理人情エ・・・・
嬉し海田の心意気　ヤンレナー
　　　　　　　　　心意気
ア・・・・・・
海田乙女の情の花は
咲いてやさしい白い花エ・・・・
燃えて火となる赤い花　ヤンレナー
　　　　　　　　　　　赤い花

昭和61年9月発行　暮らしのガイドブック　「よろしく かいたです」より

海田小唄

作詩：新浜 進　／　作曲：和気 健康

瀬野を下れば流れの末の
　ここは海田よ潮路につづく
水もさやかに波音立てて
　昔ながらのよいところ

山は旭の浦その頂の
　千畳敷から見下ろす彼方
安芸の小富士の島影はれて
　四国通いの船が行く

沖はなぎ海磯打つ波は
　鼓打つかや昔も今も
舟の出入に調子を合せ
　翼のどかにかもめ飛ぶ

清い流れの九十九の川に
　かかる鉄橋は呉線まわり
汽車の窓から川下見れば
　浮ぶボートに傘の花

人に知られた宮島さんの
　朱の鳥居のその海つづき
洗い浄めた潮の香り
　瀬戸で自慢の海田かき

熟れてうれしい海田の葡萄
　粒の数ほど思いをこめて
摘んだ乙女の可愛いいひとみ
　思い出すような味がする

昭和61年9月発行　暮らしのガイドブック　「よろしく かいたです」より